紙は様々な形で私たちの生活の役に立っています。

絵を描いたり、文字を書き記したりする紙、様々な情報が印刷された紙、何かを包んだり、箱や袋など入れ物になる紙など・・・また、時にはその紙を彩るデザインが、私たちの心をときめかせ、暮らしに喜びを与えてくれることもあります。

本展では、田中本家に残されてきた明治・大正時代の「紙」のモノをテーマに、中でも「遊びとおしゃれ」に関連した品々を展示いたします。

すぐに捨てられてしまいかねない紙製品ですが、明治・大正時代の田中本家では驚くほど良い状態で保存され、現在まで伝わっています。当時の田中本家の人々が物を大切に扱ってきたという証ともいえます。

着せ替え人形、千代紙やめんこなどの玩具、冊子や絵本、化粧品やお菓子の箱など、「紙モノ」はささやかなものではありますが、時代を映したデザインや、生活の一端を垣間見せてくれるような面白さがあります。

明治・大正時代の「紙モノ」をどうぞご堪能ください。