田中本家博物館は、令和5年（2023）、開館30周年を迎えました。

享保18年（1733）の創業以来、豪商田中本家の長い歴史の中で、先祖から子孫へ伝えられ、積み重ねられた約3万点とも言われる伝来品から、未来へ伝えていきたい美の名品の数々を一挙公開いたします。

田中本家博物館の所蔵品は、田中本家の人々の生活の中で形作られてきた全国でも類を見ないコレクションです。お殿様をもてなした器の数々、須坂藩のお庭焼「須坂吉向焼」、田中本家を訪れた画家達が描いた絵画、婚礼で着用された衣裳、子供たちの遊んだ三越呉服店製の玩具など、所蔵品は、そのまま田中本家の歴史であり、物語です。

その名品の数々は、地方にも素晴らしい文化が育まれ、様々な人と物が交流していた証であり、この町の歴史の一部でもあります。

田中本家290年の歴史を物語る名品の数々を通して、田中本家博物館の全貌をご覧ください。そして、田中本家が守り伝えてきたものは何かを感じていただければと思います。